IT教育のLocalize

アジアのまだ遅れた国でITをやっている人は、たいてい、英語を使います。
別の言い方をすると、英語を使えることがITで仕事をする必要条件になっています。日本の僕らでも、基本的には同じような構造があります。IT技術の変化にキャッチアップするためには、たいていの場合英語を使うしかないのです。

ただ、日本とそうした国との大きな違いは、母国語でのIT情報の量の違いです。日本の本屋を見ても、日本のインターネットサイトを見ても、日本語でのIT情報は驚くほど沢山あります。ある国でのIT産業の発展の一つのメルクマールは、その国の言語でのIT情報の量だと考えることが出来ます。

その国の言葉でのIT情報のの量が、シンボリックにその国のIT技術者の量的な広がりを表現しています。逆に、ある国のIT技術者の層を厚くしようと思ったら、その国の言葉での情報を多くする必要があるのです。

僕は、アジアでのIT教育を、その国の言葉へのIT教育のLocalizeを通じて広げられればいいと考えています。ネパールもバングラデッシュも、日本に比べてはるかに、英語が出来る国です。英語ですむことを英語以外でやる必要はないかもしれません。確かに、微妙な問題はあります。

ただ、IT教育のLocalizeの問題は、よく考えてみたいと思っています。