ネパール語

うちの3年生の学生が一人、一年間、カトマンズのカレッジでボランティアとして、日本語を教えることになりました。もう、かれこれカトマンズでの生活も一ヶ月を迎えようとしています。彼からのレポートが今日届きました。
その一部を紹介します。

生活

Nagarjuna hostel(日本でいう学生寮)に滞在。朝、昼、間食、晩と計4回の食事つき。
サポートがしっかりされており特に生活面での不安はない。
近くにインターネットカフェもあるため、時間があれば毎日のメールチェックも可能。

最低限の生活は保障されているようです。これには一安心。

昨日書いた教育のLocalizeの重要性についてですが、短い期間でですが、彼も彼なりに感ずることはあるようです。「ネパールは、英語が通ずる。あと、日本語を教えるのが仕事。」といった、日本での僕らの認識は妥当なものだったのか、考え直したほうがいいのかもしれません。

最後に自身の英語能力の低さとネパール語の重要性を日々ひどく痛感している。ネパールでは大抵の場所で英語が通じる。だが、普段使われている言語はネパール語のため授業の際でも普段の生活の際でもネパール語が必要になってくる場面がある。そして諸々の事情により教育を受けることができなかった人々も多く、英語を使うことができない人も少なくない。自身の課題としては将来を見据えた英語能力の向上よりもネパール語を学ぶことが重要であるため、少しでも早くネパール語を使いこなせるようになることである。

実は、先週、カトマンズに行ったとき、彼にもあってきました。
短い間に、とてもしっかりした青年になったと感じました。
学生を、こういう形で外国に送ることに、学内では、いろんな意見がありました。ただ、僕は、送ってよかったと考えています。

グレード6〜9で使用している教室にはまともに使える黒板や教卓がないクラスもあるため、口頭での授業や人型のプレートを使って授業を行うことが多い。

Nagarjunaはお世辞にも裕福な学生が通う学校とは言えない。現にノートやテキストを買うことができない学生もいる。そのことからCollegeの学生は金銭的に日本へ留学するということを現実的に捉えることが困難な様子。

どんなにインターネットで情報が集められたとしても、日本の若者が日本では学べないものがあるのだと思います。